これは奇跡? お計らいです。

清風寺〈令和6年3月『今月のことば』〉「これは奇跡? お計らいです。」

 去る2月1日から5日まで、奄美大島別院のご奉公で鹿児島県・宮崎県に行ってまいりました。

 4日の日曜日に別院の道場(鹿児島県姶良市)にて奉修させていただく新年初総講・弘通誓願式と、その初総講にお参りが叶わないご信者宅や遠方のご信者を中心に巡回のお助行をさせていただくためです。

 私は「鹿児島のお天気はどうかな」と1月末から天気予報と気温を気にしておりました。すると私の期待とは裏腹に、何度確認しても全ての日程に雨マークがついていたのです。

 そんな中やってきた1日目。

 鹿児島空港に降り立った時点から、すでに予想通りの雨です。こんなお天気のまま初総講をお迎えするのは御宝前に大変申し訳ない。参詣のご信者の足下も悪くなるのではないか、などという考えが頭をよぎりました。

 2日目。

 午前中からお助行に出かけましたが、雨は止むどころか時には車を激しく打ち付け、前方が確認できないほどでした。

 3日目もやはりずっと雨です。

 車の中が草や泥でいっぱいに汚れていました。明日は大丈夫だろうか。

 4日目。

 いよいよ法要当日の日曜日です。お天気はどうだろう。

 朝、目が覚めると同時に窓の外を確認すると、昨日までの雨が何事も無かったかのような、まるで小春日和のようなお天気に変わっていました。総講が始まる時には快晴になっているのです。

 これを世間では奇跡と呼ぶのでしょうか?

 いいえ。私たちは、これを御宝前のご加護、お計らいと呼ぶのです。我々の考えが及びもしないところを、御宝前の御力で、御題目の御経力で良い方向に進めてくださるのです。だからご信心は有難いのです。

 しかしこれには原因が必要です。初総講がどうかお天気になりますようにと晴天祈願をするからお計らいがいただけるという訳です。

 私たちの頭ではわからないので妙不可思議の「妙」のご利益とも言うのです。

 当日の参詣者は3歳の幼い子供から86歳の長老まで和やかにご参詣でありがたい奉修でした。

 奉修後、1時間半かけて宮崎県・都城市にお助行に向かいました。

 道中、また降り始めた雨に「奉修中だけ良いお天気。不思議だなあ」と驚き、喜んでおりました。4月の清風寺門祖会も晴天のお計らいをいただけるよう、今から祈願参詣に励みましょう!

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