つい先日、スペインの方がご信心を新たに始められるにあたり、清風寺の本堂にて入信式を執り行いました。スペインと日本をインターネットで繋ぎ、ビデオ通話を利用してリアルタイムに式を進行しました。
いつもは御住職に導師をお勤めいただくのですが、今回はご予定がどうしても合わず、代わりに住職秘書の奥山淳正御講師に導師を勤めていただきました。まずは奥山師に日本語で入信言上をしていただき、続いて私が英語で言上させていただきました。
入信式でもっとも肝心なのは、「本門佛立宗が伝える『上行所伝の南無妙法蓮華経』をご自身でちゃんとお唱えしていただく」ということ。
スマートフォン越しに私たちの声に合わせ、遠く離れたスペインでも一緒に御題目をお唱えしていただきました。
初めて唱える、日本語の『南無妙法蓮華経』。。。外国人でも発音しやすいようですね、実際に皆さんそう言ってくださいます。
入信式では、こちらは仏様に対しあれこれ言上させていただきますが、正直何の難しい儀式もありません。この「初めて自分の口で南無妙法蓮華経と唱えていただく」という一行が、その方の心の奥底に眠る仏性を呼び覚まし、”仏になる道”を歩み始めるスタートとなるのです。
今回の方も、しっかりと御題目をお唱えしてくださっていたようです。
式の最後は、御住職からいただいたメッセージを奥山師が代読され、その英語訳を私が読み上げさせていただきました。
急いで駆けつけてくださったご信者方もご紹介させていただき、無事に終了となりました。
テクノロジーの急速な発達によって国境という垣根がなくなりつつある今、清風寺は”地球規模”で御弘通を展開して参ります!
月は西より出でて東を照し、日は東より出でて西を照す。仏法もまた以つてかくのごとし。正像には西より東に向い、末法には東より西に往く。
日蓮聖人『顕仏未来記』(1273年)
(月は西の空に現われて東を照らし、太陽は東から出て西を照らす。仏法もまた同じである。正法・像法時代には、仏法は西に起こり、東に向かって流伝するが、末法の時代には仏法は東から西へと流布するのである。)