お寺のご奉公をきっかけに緑内障を早期発見

平野第一教区 所属 木本紀子さん(仮名)

お寺でのご奉公中に無数の虫が飛んでいるのが見え、飛蚊症の疑い

 昨年(令和4年)に執り行われた、清風寺所属お教務である大内清忠師の結婚式のお手伝いをさせていただいていた最中のことでした。

 婦人会のご奉公者の部屋で準備をしている時に、虫がたくさん飛んでいるのが見えたので、何度も手で払っていました。それでも虫が段々増えて見えるので「おかしいな」と思い、周りの人に確認しました。

「今、部屋の中で虫が飛んでいますか?」

すると皆さん、

「虫なんか飛んでいないよ。ひょっとするとそれ、『飛蚊症』じゃない?眼科で診てもらったほうがいいよ」

と仰るので、次の日にさっそく眼科を受診しました。

眼底検査の結果、緑内障を早期に発見

 結果はやはり飛蚊症でしたが、眼底検査をすると、

「飛蚊症は加齢によるものなので心配ありません。ただ、視神経に気になるところがあるので、検査します

とお医者さんから伝えられ、暗い別の部屋に連れて行かれました。

「小さな光が見えたら手に持っているブザーを鳴らして下さい」

と、15分ずつくらい片目で検査を受けました。

 それは視野検査といって、目に見える視野の範囲や欠落している部分を調べるものでした。

 検査結果は、正常眼圧緑内障でした。

 眼圧は正常ですが、視神経に障害があり、視野の範囲が狭くなり、物が欠けて見えていき失明する事もあるそうです。私の場合は、左目の半分が真っ黒で見えていない状態でした。普段の生活にまったく支障がなかったので気がつきませんでした。

 緑内障は進行してから診察に来られる方が多いらしいのですが、幸い私の場合は早期発見のおかげですぐに治療を始められたので、お医者さんから

「ほぼ失明をする心配は無いですよ」

と言われ、ホッとしました。

結婚式でのご奉公に参加していなければ、早期発見はなかったと実感

 あの日、婦人会室で虫がたくさん見えていなかったら、また「診察してもらったら?」と言われなかったら、緑内障の早期発見はありませんでした。

 しかも、たくさん見えていた虫はその日だけで、その後はほとんど気にならないぐらいになっています。

 すべて御宝前さまからいただいたご利益だと、ありがたく感謝しております。

 現在、婦人会本部でご奉公させていただいておりますが、皆さん個性あふれた楽しい方ばかりで、いつも本当に楽しいです。

 両眼でしっかりと見える悦びを感じながら、これからも精一杯、ご恩返しのご奉公に励ませていただきたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です