寒中お供え教化

 二月に入り、寒修行参詣も最終段階です。寒さに打ち克ってさせていただく参詣は、強い信心前を育はぐくみ、社会でも通用する心までも鍛えあげることができます。

 そんなありがたい寒修行中、お教化に励ませていただくのが「寒中お供え教化」です。

 生駒別院所属の村上朝子さんは、この度、寒中お供え教化を見事に成就いたしました。村上さんは、昔はよくお教化のご奉公に励んでいたのですが、ここ数年は中々お教化の気持ちも消極的になっていました。

 奈良県生駒市という、これまでのような土地勘もなく、友人もいない、もちろんご近所付き合いなども全くない場所に引っ越して来たのです。お教化の大切さは十分理解していましたが、この新しい土地で、もう私はお教化はできないのだろうなと半ば諦めつつありました。

 そんな中、ある日の御法門で

どのような状況あっても、どうかこんな私にもお教化をさせてくださいとご祈願をあげることが大事、そこにお計らいがいただける

と教えていただきました。

 村上さんは、そこで「ハッ」と我に帰り「私も教えていただいた通りご祈願をあげさせていただこう」と素直に実行に移すことができたのです。

このような私ですが、どうかこの新しい土地でもお教化がさせていただけますように

とご祈願を続けた数日後、村上さんはお計らいを頂戴します。

 以前、転居前に入っていた生命保険の担当者に、引越しに際し住所変更の手続きや、転居先(生駒)の担当者を紹介してもらう手続きを始めてから1~2年が経過していました。今でも何度か担当者と面会し話す中で、ふとご信心の話になりました。

 担当者が

昔私の親も同じ南無妙法蓮華経と言っていました。色々あってもう私は何年も離れている

と言うのです。

 村上さんは

それはもったいない事です。色々苦労もあったでしょう。ここで心機一転、一からご信心をしてみませんか

とお話することができたのです。

 ご祈願から数日のことです。村上さんは早速のお計らいに驚き、有り難さに喜んでいました。

 ちょうどその数日後、私が生駒別院に年末御法門納めに行かせていただいた折に、お教化になったご本人を紹介いただくことができました。その後、改めてご信心のお話や、ご先祖の追善回向のお話をし年が明けてからのお教化となったのです。

 お互いに「どうかお教化を」というお縋すがりの口唱ができているでしょうか。改良させていただきましょう。

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