簡単に言うとこんなお話
息子の琉聖くんがもっていた小児疾患の中で、側湾症が急激に悪化
私の息子・琉聖は、平成16年生まれの17歳、3人兄弟の末っ子として生まれました。生後半年から小児喘息があり、4歳までは入退院を繰り返し、30回以上は入院したと思います。2歳半の頃には停留精巣の手術もしました。入院していた3歳の頃に背中の片側が盛り上がっていたので調べたところ、側湾症と診断されました。側湾症とは、背中がS字に曲がる病気です。その頃はまだ心配ない状態でしたので、4ヶ月に1度の診察と毎月のリハビリを続けました。
小学1年生の頃から、側湾症の進行を防ぐためコルセットを装着しました。コルセットは朝から夜寝る前まで装着します。夏はあせもができ、辛い毎日でした。それでも嫌がらずに装着し、成長と共にコルセットを作り直して頑張っていました。ところが今から3年前、急激な病状の進行が起こり、角度は110度と完全に背骨がS字に曲がってしまったのでした。
名医を紹介してもらい、早期の手術を受けるが不運にも2度の中止。
かかりつけの病院の先生が、日本でも2人しかいない名医を紹介してくださいました。早速、紹介状を持ってその先生にお会いしたところ「このままでは琉聖君の命がないよ。すぐ手術をするべきです」と言われました。全国で先生の手術を待っている患者さんは沢山おられ、手術は2年待ちの状態でした。しかし、有り難いことに先生は、何とか早めに手術ができるようにと調整してくださり、すぐに手術が決まりました。
手術はとても難しく、神経を傷つけると一生寝たきりの状態になることや、手術で亡くなる子供もいると聞きました。とても不安でしたが「手術をしなければ琉聖の命はない。絶対、御宝前様が助けてくださる」と自分に言い聞かせました。
手術までの間に他にできることはないかと考え、喘息治療に専念して完全な状態にしました。平成30年5月30日、9時から手術の予定でしたが麻酔科の先生が、電車事故の渋滞に巻き込まれ、1時間遅れでの手術となりました。しかし、手術室から電話があり、手術前の作業で尿道に管が入らず、急遽手術が中止。責任御講師をはじめ、ご信者さん方々にお助行をいただいていましたが、中止という残念な結果になりました。
次の手術は6月6日の予定でしたが、前日に尿道に管を入れたままの状態でいたため感染症にかかり、高熱で手術は中止。2度も手術が中止になり、1度退院になりました。
自分を元気づけてくれたのは琉聖だった。その後無事に2度の大手術は成功。後遺症も麻痺もなく、琉聖君は元気に学校に通う
御宝前様に「どうか、次は無事手術ができますように」と、琉聖と一緒にお願いしたところ、琉聖が「御法前様が笑ってる。大丈夫やでと言ってる」と言うのです。小さな頃から霊感が強い琉聖には色々見えていたようで、御宝前様のお言葉がとてもありがたく、私の気持ちはとても落ち着きました。
6月8日、朝9時から手術開始。手術終了が夜8時。11時間という長い時間の大手術でしたが無事成功しました。手術後すぐ琉聖の元へ。首に穴が開けられ管が入り、酸素マスク。手には点滴、身体中に管や機械が取り付けられていましたが、意識はあり、目をしっかり開けてこちらを見てくれました。本当によく頑張ったと、涙が溢れ出てきました。2日間ICUに入り、3日目にようやく一般病室に戻ることが出来ました。
手術は2回しなければならず、7月18日朝から7時間半かけて、2度目の手術も無事成功しました。術後しばらくは背中の痛みを訴えましたが、我慢強い琉聖は泣くこともなく、痛みと闘い頑張ってくれました。心配していた神経の損傷も麻痺も全くなく、とても早い回復に先生もビックリされていました。
約2ヶ月の入院でしたが、御法前様のお計らいで今では元気に学校に通っています。これからも御法様に感謝して、ご恩返しのご奉公に励んでいきたいと思います。