「青春の終わり」は自分で決められる

 サザエさんのお父さんである波平さんは、戦後復興期から高度経済成長の時代を生きた日本のお父さんたちの理想の姿だ。

 間もなく55歳で定年を迎え、60あたりで人生を終えるまで趣味に明け暮れて余生を過ごす。

 しかし、今や日本人男性の平均寿命は81歳、女性は88歳まで伸びた。第二の人生が磯野家の設定よりもはるかに長いのだ。趣味だけで生きるには余りにも退屈で、何か新たな生き甲斐が必要となる。

 アメリカの詩人、サミュエル・ウルマン(1840~1924)は『青春』の詩の中で次の様に言っている。

青春とは人生のある期間を言うのではなく、
心の様相を言うのだ。

優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、
怯懦〔きょうだ〕を却〔しりぞ〕ける勇猛心、
安易を振り捨てる冒険心、

こう言う様相を青春と言うのだ。

年を重ねただけで人は老いない。

理想を失う時に初めて老いがくる

 本門佛立宗のご信者は、何歳になっても上行所伝の御題目で人をお救いする、いわゆる「菩薩行」を生き甲斐にできる。

 新年を迎え、御弘通の為に志を高く持とう。

 菩薩としての青春を謳歌するかしないかは、我々次第だ。

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