9月4日~16日まで、米国にて貴重なご奉公を体験しました。
ハワイ別院での御会式を皮切りに、サンフランシスコ、ロサンジェルスでの御総講、そしてご信者のお宅での御講にと、可能な限り目一杯回らせていただきました。
どのご家庭もまず御宝前がおしゃれなのです。また普段から丁寧なお給仕と御題目があがっている様子が一目瞭然です。日本とは異なり、鮮やかで個性的な御宝前に目を奪われます。中でも特に印象深かったのは、サンフランシスコ在住のご信者宅です。
築80年を超えるマンションは、木製の階段、玄関まで続く赤い絨毯、深緑の壁に絵画、掛物(書の作品)、心に響く一言が飾られた通路と、神秘的な雰囲気に圧倒されます。私はまるで映画『マトリックス』のワンシーンを観ているかのような錯覚に陥りました。リビングに進むと御宝前の間が現れます。部屋全体は宇宙法界を表現し、中央に御本尊が恭しく奉安され、宙に浮くような御尊像が拝見でき、ご主人の遺影が映画スターのように飾られています。私は何とも言えない調和感に言葉も出ませんでした。
そのご信者のお話では、ご主人や仲間たちと協力してこの空間を作りあげたそうです。部屋全体が御宝前そのものを体現し、色彩豊かにご荘厳されているのです。日本の家庭では「畳の香り」と「侘び寂び」といったものが御宝前の荘厳味を引き立てますが、島田さん宅では米国らしいダイナミックな美しさが際立ちます。遠く米国で御宝前を拝見し、お祖師さまのみ教えが国境を越えてその場所に根付いている様子を目の当たりにした時、ご信心には多様性があると納得したと同時に、無限の可能性に心が躍りました。私たち清風寺教講も、ご信心にある無限の可能性を信じて、さらなるご弘通ご奉公に励ませていただきましょう。












