宗務本庁弘通局・国際部長として、6月19日~24日までフィリピン教区のご信者宅を巡回し、まるで冒険のようなご奉公を体験しました。
ご一同が想像するフィリピンとは違い、ご信者の多くは「ジャングル」のような、想像を超えた大自然の中に住まれています。そんな場所で同じ国際部の田原御講師と5日間巡回し、最後はフィリピン教区全体の口唱会が開催されました。
国際部長として様々な国に行く機会をいただきますが、今回のご奉公は内容も移動手段も「衝撃」と「随喜」の連続で、名付けるなら〝冒険修行ツアー〟でした。その一部をご紹介いたします。
2013年「台風ヨランダ」がフィリピンを襲った際、遠妙寺が現地の支援に立ち上がり、カブガオ小学校に多額の寄付を行いました。その校庭には御題目の慰霊碑が建立されています。
超炎天下の中、小学校に通う子供たちが集まり、ご回向の法要に沢山参列する姿がありました。この子達はご信者の子や孫達と聞かされて随喜いたしました。
フィリピンでのご奉公の移動手段は、現地のスタイルに合わせたものでした。例えばバイクにサイドカーが付いた「トライシクル」は、通常7人乗りが当たり前ですが、現地では「まだ乗れる」とタイヤの上に1人、サイドカーの後ろにもう1人立って計9人で移動するのです。さらに屋根には私たちの大きなトランクを積み、指2本で支えるというスリル満点の光景が、現地では当たり前の世界としてまかり通っていました。
長距離移動は冷房の効き過ぎか、窓が全開で熱風が入ってくるバスでした。バスに乗るタイミングを外せば、次のバスはいつ来るかわかりません。
他にも全てがスパイシーなフィリピンの料理など、貴重な体験の連続でした。佛立のご信心がこの国の人たちに必要とされていることに納得し、随喜の心で大阪への帰路につきました。無事帰国・帰山がご利益と心から思えるご奉公でした。