札幌・信廣寺団参記

随行・上温湯淳教 記

去る6月26日、札幌・信廣寺の開導会に併せて奉修された第十七世講有日養上人第三十七回忌に、日要御導師、御住職がご出座されるため清風寺、豊中・良風寺、福岡・本法寺の3ヵ寺合同、総勢48名の団参が組まれました。

〔1日目〕

25日、午前8時過、神戸空港に集合した、清風寺、良風寺からの団参者は挨拶も早々に出発ゲートを通過し新千歳空港行きの飛行機に搭乗いたしました。

約1時間40分のフライトで新千歳空港に到着した一行は、大型バスに乗り換え、キリンビール工場のレストランで北海道名物のジンギスカンをいただきました。さすが本場だけあって、くさみもなくおいしいお肉に舌鼓をうちました。

キリンビール工場のレストランで北海道名物のジンギスカンをいただきました

その後、福岡空港発の本法寺一行を迎えるため、再度空港に戻り、今晩の宿泊地である小樽へと向かいました。

小樽ではボランティアガイドの方と共に歴史的建造物を巡りながら、この街の時代の変遷を交えた説明を聞かせていただきました。

宿泊地は、小樽運河のほとりに立つおしゃれで趣のあるホテルで、運河を見渡せるレストランで夕食をいただきました。

今回の団参は、3ヵ寺合同ということもあり、初めて顔を合わせるご信者も多い中、食事をしながら語らいをするうちにあっという間に打ち解けて、楽しいひとときを過ごしながら夜はふけていきました。

〔2日目〕

朝食を済ませた一行は、まずは、小樽名物の北一硝子を訪れました。色とりどりの商品に目を奪われている間に出発時間となり、バスは札幌市内を目指します。

1時間弱で信廣寺に到着。本堂はとても落ち着いた雰囲気で、ソーシャルディスタンスを取りながらも、満座となりました。

午前11時、講有日良上人ご唱導のもと、開導会、並びに第十七世講有日養上人第三十七回忌が始まりました。

法要の中では、第十七世講有日養上人第三十七回忌の言上があり、講有上人をはじめ、ご出座のお教務方がお焼香をされました。最後に講有上人の御法門を聴聞させていただきました。

御教歌は、

をしなべて 一味の雨は そゝげども
沾ふかたは おのがさまざま

佛立開導日扇聖人御教歌

で、み仏の大慈大悲をいただいている果報を知って、素直正直に励むことが大事と教えていただき、法要は終了となりました。

団参者一行は、道路向かいに建つ回向堂でご供養を頂戴し、信廣寺をあとにしました。

一行を乗せたバスは、時計台や旧道庁など札幌市内の観光地を車窓見学で巡ったあと、この日の宿泊地、登別温泉へと向かいます。

登別では、名勝・登別地獄谷を訪れました。辺りには硫黄の臭いが立ち込め、山肌から立ち上る湯気は迫力があり少しの間、散策を楽しみました。

この日の宿は、昭和天皇、平成天皇が宿泊されたこともあるホテル。夕食の前にさっそくお湯をいただいて汗を流しました。

夕食に合わせて、今回の団参に還暦の記念として参加された禹御講師に花束と記念品が贈られました。清風寺に入寺してから今日までの経過を感慨深く話される禹御講師の挨拶に感動し、この日も穏やかに時間が過ぎていきました。

〔3日目〕

天気予報では雨が心配されましたが、この日も晴天のお計らいをいただき、有珠山、昭和新山、洞爺湖観光を楽しみました。昼食は洞爺湖畔のレストランで景色を眺めながら美味しくいただきました。

その後、一行を乗せたバスは新千歳空港へと高速道路をひた走ります。空港に到着すると福岡空港行きの本法寺団参者とはお別れです。

清風寺、良風寺の団参者一行は、約2時間のフライトで神戸空港に無事戻ることができました。この3日間で親交を深めたご信者同士、今後のご奉公成就を互いに願って、団参ご奉公は終了となりました。

団参ご奉公は、新たな信友を得、信心を高めあえるありがたいご奉公です。まだ、団参に参加したことのないご信者は、ぜひご参加ください。きっとありがたい経験となるはずです。

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