人心新歳月 春意旧乾坤

令和5年の新春を迎え、心より慶賀申しあげるとともに、教講各位の本年中の清祥を祈念致します。

 漢詩に

人心新歳月 春意旧乾坤〔じんしんしんさいげつ しゅんいきゅうけんこん〕
 =人の心は新年を迎えてあらたまり、春の気は天地をもとのように戻す」

という一節があります。

 未だコロナ禍の収束が見えず人々の心が疲弊している今こそ新年と共に心機一転ご奉公に励ませていただきましょう。

 本年は高祖ご降誕八百年慶讃ご奉公結実の年で、来る4月22日(土)に、本山の慶讃大法要に参詣させていただきます。そして清風寺では、佛立第十八世講有・当山第三世御住職・大僧正日地上人第三十七回御ぎょ忌きご正当年をお迎えさせていただきます。私はこの記念すべき年頭に際して、新型コロナの早期終息と、私たちが菩薩としてご奉公に一層励ませていただけるよう、御宝前に心よりご祈願しています。

清風寺青年会創立七十五周年

 去る12月4日、清風寺青年会の青年総講・創立七十五周年記念大会が奉修されました。晴天のお計らいのもと会場全体に厳粛な空気が漂い、緊張の糸が張り詰めた様子がこちらにまで伝わってきました。今清風寺青年会は、コロナ禍や青年層の人口減少などの影響もあり、過渡期にあります。どのようにご奉公を進めていくべきか、どのように青年会を発展させていくべきか、日々悩みながらご奉公を進めているのが現状です。

 そのような中、青年総講当日を迎えました。たんさんの参詣をいただけるだろうか、そんな不安を吹き飛ばすかのように、本堂にたくさんの口唱の音おん声じょうがこだましました。本堂は未だコロナ禍の影響で詰めて座ることができない状況下で、166名の参詣をいただくことができたのです。局長始め幹部諸氏、応援に駆け付けた親教区のご信者の姿がありました。清風寺全体が青年会を心配しているのです。本当にありがたいことです。

 私は、今回の法要を青年会再スタートの日と心得て、創立八十周年に向けて今の若者はお寺に何を求めているのか、それに少しでも応えていけるような青年会になればと心から願っています。

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