「ストーリー」で御弘通しよう

令和5年10月〈仏教のおはなし〉「ストーリーで御弘通しよう」本門佛立宗 清風寺

 技術革新が進む現代において、各企業が販売する商品やサービスは

コモディティ化 = 一般化し、当たり前に普及した

と言われている。

 例えばスマートフォンやエアコン、テレビなど、家電はどれを購入しても機能はほぼ変わらないし、自動車も安全性や燃費はほとんど変わらなくなった。スーパーへ買い物にいって、トーストに塗るジャムを買おうにも選びきれないほどの種類がある。

 コモディティ化が進むと、消費者からすれば「どれも同じ」に見える。

 それ故、各企業は言葉を数多く並べて質の違いをアピールしようとするが、

情報の洪水化

が起きている昨今においては、その情報の多さに人々は嫌気をさし、逆に買わなくなるのだ。

 そこで今、

ストーリー性

を持たせる販売方法が主流になっている。

 自社の商品・サービスを購入・利用することで、

消費者自身の人生というドラマがいかに豊かになるかを伝え、共感を生んで

購入してもらうのだ。

 巷に氾濫する宗教も、今やコモディティ化したと言える。だからこそ、ご弘通にもストーリー性が必要だ。

 佛立宗の武器である「ご利益談」を大いに人々に語り、共感を生みだす方法が有効だ。

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