「偉業」は誰にでも達成可能

令和5年3月〈仏教のおはなし〉「偉業は誰にでも達成可能」

 オリンピックなどの大舞台で見せるアスリートの偉業は、一体どのようにして成し遂げられるのか?

 アメリカの社会学者、ダニエル・F・チャンブリスはこの「偉業」について研究を行い、次のように述べている。

「偉業は誰にでも達成可能である。偉業というのは小さなことを一つずつ達成して、それを無数に積み重ねた結果なのだから。その一つ一つのことは、みんなやれば出来ることばかりなのである」

 卓越したパフォーマンスの数々は、ただただ日々の積み重ねの結果であり、成功するためには、多くの人が思っているほど大きな才能は必要ないということだ。

 御題目を唱えるという行は、一見単純なことの繰り返しで退屈に思われるかもしれない。

 しかしお看経〔かんきん〕というのは、単なる口唱の繰り返しではなく「積功累徳〔しゃっくるいとく〕」といって、功徳を積み累ねていく行いなのだ。

 功徳を積み累ねていくからこそ、ある日人間業〔わざ〕では考えられない妙不可思議なご利益が顕れるのである。

 ご利益という名の、我が脳裏に一生焼き付く感動的な体験を得るためには、功徳の積み累〔かさ〕ねが何より大切なのである。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です