隣家から火が!それでも新築の我が家の被害は最小に

古田 智子 さん

私は、祖母の代からの三代目の信者です。幼い頃から、母に連れられてお寺参詣に御講〔おこう=信者宅での法要)、薫化会〔くんげかい=こども会〕とお参りさせていただいてきました。お寺を身近に感じる環境で育ったおかげで、知らず知らずのうちにこれまでたくさんのご利益を頂戴して、今日まで無事にに過ごすことができているのだと思います。その中でも、一番忘れられない大きなご利益についてお話をさせていただきたいと思います。

それは今から14年前、結婚をし、新築の一軒家を購入した2年後の冬のことでした。当時、娘は小学生、息子は幼稚園の年中でした。その日は、私の仕事が休みでした。息子を幼稚園に迎えに行き、ふたりで帰る途中のことです。「すごく黒い煙やなぁ。何の煙やろう?」と、帰る方向の先に見える煙を見ながら、息子とのんきに話していると、なんと我が家の裏から炎と煙がモクモクと立ち上がっているではありませんか!

私は、とっさに家の中に入って大事な物を外へ運び出そうとしましたが、消防隊員の方に止められ、鎮火するまで家の中に入ることは許されませんでした。ただただ、呆然と立ち尽くして我が家を見つめていました。。。周りからは「この家、新築やのに気の毒やなぁ」という声が聞こえてきて、とても辛い気持ちになりましたが、そんな時でも心の中でひたすら御題目をお唱えしていたことだけは記憶に残っています。

その後、何時間かが経って無事に火は鎮まり、家に入ることが許されました。ここで私は、たくさんのご利益に気づかされました。

まず、ベランダの洗濯物は燃えていましたが、窓ガラスにはワイヤーが入っていたため、ヒビだらけにはなっていたものの、ガラスが割れて火が部屋に入ることはなかったのです!そして娘の部屋ですが、エアコンの室外機が燃えていましたし、窓枠も溶けていましたが、部屋の中のカーテンに燃え移ることなく済みました。さすがに外壁は煙のススで真っ黒になり、裏庭ではスズメが焼け死んでいましたが、驚くことに家の中は無事でした。何より有り難かったのは、御宝前様がご無事であったことでした。御宝前様のお部屋は1階ですが、2階3階は、窓ガラス、外壁への被害があったにもかかわらず、1階は全く被害がありませんでした。

 結局、火元である裏の家をふくめて4軒の家が焼けたのですが、我が家の被害は先ほど述べた程度で済んだだけでした。また、死者が出なかったことが不幸中の幸いでした。

 本当に怖い出来事ではありましたが、大きな災難を小さく済ませていただきました。御法様にお守りいただき、ご信心の有難さをあらためて感得させていただきました。その後、責任御講師には御礼のお看経をあげていただきました。このような大きなご利益を含めて、度々お守りいただいてきたことに感謝しております。尚一層、自身の信心前を改良して、これからも一生懸命ご奉公に励ませていただきたいと思います。

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