死を目前に控える高齢者を対象にした様々な意識調査によると、人生で最も後悔することは
「できるのにやらなかったこと」
だという。
挑戦しなかったことや機会を逃したことを、人は最期に何より悔やむのだ。
現在94歳で、毎年世界長者番付のトップ10に入るアメリカの経営者・投資家のウォーレン・バフェット氏も
「私は欲しいものは大抵なんでも買えるが、時間だけは買うことができない」
と言っている。
年を重ね、身心が弱ってからどれだけ過去を後悔しても、誰にも過去に戻ることはできいのだ。
日蓮聖人も
命と申す物は一身第一の珍寶也。
『可延定業御書』昭和定本八六二頁
一日なりともこれをのぶるならば千万両の金にもすぎたり。
と仰せだ。
お互い自身の未来成仏も今日という日の功徳の積み重ねで訪れるものであり、また家族の法灯相続も周りの人々のお教化も、今日という日のお折伏が積み重なって成就するものだ。
今を精一杯ご奉公しないでいるのに、この命が果ててから突然全てが手に入るといった道理はこの世には存在しない。