簡単に言うとこんなお話
仕事から帰宅した息子。リビングでそのまま眠りについて意識を失い、緊急手術に
今年(2024年)、息子がいただいたご利益をお話しさせていただきます。
三月二十八日、仕事から帰宅した息子が夕食を食べ終わった際に咳やクシャミをしていたので、私は「風邪でも引いたのかな」と思い「早く寝なさい」と言いました。しかし息子はいつまでも自分の部屋に行かず、午前一時三十分位までダラダラと起きていて、リビソグのコタツでそのまま寝てしまいました。私はいつもと様子が違う息子がどうしても気になったので、息子の様子が分かるようにと自分もリビングで寝ることにしました。
朝の五時三十分頃、息子が上半身を起こしかけたのですが、そのまま意識を失い倒れてしまいました。ちょうど主人も起きてきたので、急いで救急車を呼びました。息子は病院ですぐに検査をしたのち、そのまま頭の緊急手術になりました。
役中御講のなかで息子の当病平癒のご祈願とお助行をしてもらうと、御講後には息子は一般病棟に移ることができた
三時間半の手術が終わり、医師は「右脳皮質下出血で後遣症が残るかも知れません。リハビリをして社会復帰できるように頑張りましょう」と私に告げました。四月二日には面会の予定だったのですが残念ながら会うことができず、いつ面会できるか分からないと言われました。
翌三日に教区の役中御講が松尾小夜子さんのお宅で奉修される予定だったのですが、私はお参詣できないことを伝え、その時に息子の事情を説明し、当病平癒のご祈願をお願いを致しました。有り難いことに、ご祈願だけでなく、御講の後には皆さんにお助行もしていただき、ちょうど終わることには息子は一般病棟に移ることができました。次の日には先生が「息子さんの携帯電話を持って来ても良いですよ。これで連絡が取れますね」とまで仰ってくださり、私はとても嬉しかったです。
息子は順調に回復しており、社会復帰に向けて現在もリハビリ中
最初は息子にLINEをしても返事がなく、面会に行って聞いてみると言葉がうまく打てないと言われて心配しましたが、徐々にちゃんと返信をしてくれるようになり安心しました。天気の良い日には病院の近くを散歩したり、コンビニへ買い物に行ったりしているようで、今では会社の上司の方とも電話で連絡を取り合ったりしているみたいです。
思い返せば、あの日、息子が自分の部屋でいつもどおり寝ていたら、私も主人も全く気付かずに今よりもっと大変なことになっていたかも知れません。また救急車が10分足らずで到着してくれて、病院をたらい回しされることなくすぐに入院・手術ができたことも大きかったです。さらには後遺症も少なく、社会復帰にむけて順調にリハビリに励むことができていることも本当にありがたいです。これらはすべてご信心の功徳のお蔭だと有り難く思っています。この度いただいた御宝前からの大きなお計らいを胸に、家族ともども、更に信行ご奉公に精進させていたく所存です。