奇跡的な巡り逢わせで、主人を救っていただく

東成第一教区 所属 細川和子さん(仮名)

駅で倒れた主人。駅員さんがすぐに心臓マッサージ、そしてスピード入院

 令和元年12月28日のことです。私の主人はいつもとても元気な人ですが、出先からの帰り、夕方5時ごろ、最寄りの千日前線今里駅の改札を出ようとした時にゆっくりと後ろに倒れ、1分くらいで主人の顔色がみるみる土色に変わっていったそうです。

 その時、改札口に3人の駅員さんがいらしてAEDの機械ではなく、3人の方が交代で心臓マッサージをしていただき、駅から500メートルの消防署より救急車もすぐに来ていただき、天王寺区の大阪警察病院心臓センターに入院させていただきました。

 夜7時過ぎごろ、救急隊員の方からの電話で病院へ行き、ベッドで少し微笑んでいる主人と面会いたしました。先生より「ラッキーなご主人やね。すごいスピードで入院できたよ。年齢を考えて年明けにペースメーカーを入れましょう。」との説明を受けて帰りました。

実はあの時、偶然にも三人の駅員さんが居合わせていた

 もう夜9時ごろになっていましたが、駅員さんに一言お礼をと思い、今里駅にむかいました。駅長室にちょうどその3人の方がいらして、手を挙げて、笑顔で「はい、僕たちがお手伝いさせていただきました。」と言ってくださいました。主人が倒れたその時間は勤務交代の時間でたまたま3人揃っていらしたとのことでした。

 その後、駅員さんの不在時に改札口に張ってある“御用の方は駅長室へ またはベルを押してください”と書かれた張り紙を見る度に、改めて主人は御宝前様に助けていただいたのだと実感いたしました。

手術も入院生活も無事に終え、主人は今でも元気

 手術は1月6日と決まりました。ただ、その日は自宅での御講がある日です。先生にご無理をお願いして、手術を9日に延ばしていただきました。

 コロナの感染もまだ厳しい状況にはなかったため、当日は病院の待合室にて、娘と2人、懐中御本尊に向かって2時間のお看経をあげさせていただきました。その時は、責任御講師、教区のご信者の皆さまにお助行をいただき、大変感謝いたしております。

 2時間の手術を終えて病室に帰ってきた主人は、ベッドに座って微笑んでいました。20日間の入院生活中、痛みもなく大変ありがたかったです。年3回の診察を受け、現在86歳になります。とても元気に過ごさせていただいております。幸せです。

 御宝前様からいただいたご恩にお報いさせていただけるよう、微力ながら今後も精一杯、報恩のご奉公に励ませていただきます。

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