清風寺の教務会(僧侶の会)では、各々の資質向上のために日頃から様々な勉強会をさせていただいております。
8月は『随行(ずいこう)勉強会』を開催いたました。
『随行』とは、お師匠である御導師や御住職のご奉公が円滑に進むようにと、お側についてお給仕(様々なお手伝い)をさせていただく大変ありがたいご奉公です。お側でお給仕させていただくことによって、私たち弟子は、信心の世界を体現してくださっているそのお師匠の一挙手一投足を間近に拝見し、多くのことを学ばせていただくのです。
特に、他のお寺へご奉公に行かれる際には、考え得る限り事前に準備を重ね、道中常にお伴し、誠心誠意お給仕させていただきます。
今回の勉強会では、清風寺の執事長である江口淳節師から「随行の心得」についてご講話をいただき、それぞれ真剣に聴講いたしました。
続いて、若い御講師(僧侶)方には法衣(ほうえ=教務が身にまとう衣)の畳み方について、実践を交えて学んでもらいました。
法衣には、白衣〔はくえ〕・改良服〔かいりょうふく〕・短絹〔たんけん〕・本衣〔ほんえ〕・五条袈裟〔ごじょうげさ〕・七条袈裟〔しちじょうげさ〕・燕尾〔えんび〕・差貫〔さしぬき〕・袴〔はかま〕など沢山の種類あり、その時々の法要に合わせて着用します。
他寺で随行のご奉公をさせていただく場合などは、法要終了後、御導師・御住職のお衣を一式畳ませていただいたあと、続いて”自分の衣を自分で畳む”必要があります。出発の時間との関係もありますから、のんきにゆっくり畳んでる暇はないんです。丁寧かつスピーディにと、その両方が同時に必要とされる場面であり、随行の教務が”一番汗をかく瞬間”かもしれませんね。。。
御導師、御住職にお給仕の誠を尽くすため、まずは基本の心構えと、大切なお衣を正確に畳む技術を学ぶことができた、今回の勉強会でした。