―日馬富士氏の講演が大盛況のうちに終了―
去る1月27日(月)清風寺に於いて清扇会(第二支庁管内住職局長の会)が開催されました。
法要後の講演会では、当山参与・吉岡邦雄氏にご尽力をいただき、第七十代横綱・日馬富士〔はるまふじ〕氏をお招きし、講演をしていただける運びとなりました。
日馬富士氏といえば、以前にも清風寺通信1面で触れたことがあります(令和5年10月号・12月号に掲載)。その際にも少し触れましたが、
氏は現在様々な方への恩返しとして故郷モンゴルに幼稚園から高等学校までの一貫校を作り、日本とモンゴル、そして世界へ羽ばたく子供たちを育てておられます。
現在の生徒数は1860名にも及んでいるとお聞きしました。
今回はそんな日馬富士氏に「相撲道と教育」というテーマで講演をしていただきました。
氏はモンゴルに生まれ、17歳の時1人で日本に渡り、旭富士氏を師匠に角界に入門をしました。以来、初土俵から優勝を重ね、序ノ口、三段目、十両、幕内、大関と昇進します。快進撃のように見えるその出世街道の裏には、様々な悩みや葛藤がありました。その苦難を乗り越えてきたからこそ、横綱に昇進することができたと、氏はその胸の内を隠すことなく話してくださいました。
私が特に印象に残っているのは、氏は素晴らしい両親、親方、教育の関係者など、様々な「縁」をいただいて今があることに心から「感謝」し、その恩返しのために現在の活動をしていると語った場面です。
そして強くなる秘訣は「耐え」「忍び」「努力」すること。
教えられたことを疑わず、素直に信じて自分から進んでやり道を切り拓いていくことが大切と語られていたところに非常に感銘を受けました。
その道を極めた方の奥深い話を聞いていくうちに、幾重にも積み重ねられた横綱の品格に引き込まれていく自分に気づきました。今の私たちの信心改良を促す内容に心が揺さぶられたのは私だけではなかったことでしょう。
この日、私たちは初心に立ち返る、素晴らしい改良の機会をいただきました。この度の講演を快く引き受けてくださった日馬富士氏には感謝の念に堪えません。ありがとうございました。