針縷に順う者は帷幕を成す

清風寺〈令和6年1月『今月のことば』〉「針縷に順う者は帷幕を成す」

 新年あけましておめでとうございます。ご一同におかれましては恙〔つつが〕なく令和6年の新春をお迎えいただいたこととお慶び申しあげると共に、旧年中のご奉公に改めて随喜の意を表します。

 中国前漢時代の劉向〔りゅうきょう〕が著した書『説苑〔ぜいえん〕』の一節に

「針縷〔しんる〕に順〔したが〕う者は帷幕〔いばく〕を成〔な〕す」

という言葉があります。

「針縷」は針と糸で、転じて針仕事のことを示しています。

「帷幕」はここでは大きい布の意です。

 針仕事をする者は一針〔ひとはり〕一針縫っていく、それ自体はささやかなことだが、それが積み重なって大きな幕を作りあげるということから、小さなものも集まれば大を成すことができるという譬〔たと〕えです。

 本年もコツコツと功徳を積み重ね、大きなご利益を感得させていただける一年とさせていただきたいものです。


●教化誓願無事に成就

 昨年度まで6年間にわたった高祖ご降誕八百年慶讃のお教化誓願は、追加誓願まで含めて全て成就。加えて日地上人第三十七回御忌ご正当年であった昨年度のお教化誓願も無事に成就させていただけました。ここからは、御宝前とのご縁をいただいた方々に喜んでいただくことが何より大切であり、ここで初めて信心の有り難さを伝えたことになるのです。

 我々が一番やってはいけないことは〝放置〟です。お教化した後は何の音沙汰もない。これは最悪です。

 新教化のご信者は、今の人生だけでなく来世までも救われる道の入口に立った人です。これは凡夫考えを遥かに超越したご因縁です。これはすごいことなんです。それだけお教化ができるということは素晴らしい人助けになるのです。

 どうぞ新入信者さんを我々の素晴らしい本堂に参っていただきましょう。責任御講師に会っていただきましょう。必ずその方の人生が変わってまいります。

 小さな善行の積み重ねが大きな善となるのです。そんな劇的な一年になっていきますことを心から願っております。

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