相談役・鳥居信吾氏の厚志

清風寺〈令和5年8月『今月のことば』〉「相談役・鳥居信吾氏の厚志」

 今月は、去る4月16日(日)に清風寺相談役の辞令を受けられたサントリーHD副会長・鳥居信吾氏の就任挨拶を掲載いたします。


 この度、本門佛立宗清風寺相談役を拝命致しました、サントリーホールディングスの鳥井でございます。

 私と清風寺様とのご縁は、私が大阪ロータリークラブの会長を務めておりました2021・22年度に西村清良御住職には副SAA(Sergeant-at-Arms司会進行役)としてサポートしていただいたご縁がありました。その節は大変お世話になりました。

 サントリーの歴史は1899年、私の祖父になります、鳥井信治郎が大阪市内に「鳥井商店」を開業したことに始まります。日本人の味覚にあった洋酒をつくり、日本の洋酒文化を切り拓きたい—「やってみなはれ」の精神でチャレンジを続け、1907年に甘味葡萄酒『赤玉ポートワイン』を発売。1923年に「サントリー山崎蒸溜所」建設に着手し、1929年には国産第一号ウイスキー『白札』を、1937年には『サントリーウイスキー角瓶』を発売し、日本のウイスキー市場を切り拓きます。一方で信治郎は、第一次世界大戦後の1921年、生活困窮者が無料で診療を受けられる「今宮診療院」を開設するなど、多くの社会貢献活動を展開しました。その考えの基本となっているのは、事業で得た利益はお客様や社会にお返ししたいとする「利益三分主義」です。飽くなき挑戦心「やってみなはれ」と、企業として果たすべき社会貢献への思い「利益三分主義」。この2つの経営哲学は創業以来120余年、途切れることなくサントリーに受け継がれています。

 本門佛立宗は、日蓮聖人を宗祖と仰ぎ、幕末期に長松日扇聖人によって開かれました。清風寺は本門佛立宗を代表する西の大寺院であり、その歴史は120年余、西日本に70ヶ寺以上の門末寺院を擁します。社会貢献活動にも大変注力されており、高齢者介護、生活困窮者支援といった社会福祉事業を活動の柱とした社会福祉法人 淳風会、またボーイスカウト等の青少年育成活動、寺院周辺の清掃等の地域貢献活動と精力的に取り組まれております。その姿勢に私共の企業理念に相通じるものを感じ、この度の本門佛立宗清風寺相談役の任をお引き受けすることとした次第です。清風寺の益々のご発展をお祈りいたします。  

本門佛立宗清風寺相談役
 サントリーホールディングス株式会社
    代表取締役副会長

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