天才コピーライターの異名を持つ作家であり、セラピストでもある「ひすいこたろう」さんは、以前こんなことを言っていた。
500億円。 誰だって欲しいですよね、500億。 でも、もしこう言われたら、あなたはそれでも500億円を欲しいと思いますか? 『あなたの目と耳と交換なら500億円あげます』と。 そう言われたら、『じゃあ、いいや』ってなりますよね。
つまり我々は、「500億円よりも価値のあるモノ」をすでに持っているわけだ。
このことを実感し、喜んでいる人はどれだけいるだろうか?
日々の無事息災を諸仏諸天の御守護によるところだと弁えて、
「おかげさまで」
と感謝するか、
「あたりまえ」
と考えるか、ここが信心増進・信心低下の分かれ目だ。
「おかげさまで」と感謝の思いを胸に、またご恩返しの信行・ご奉公に励めば、さらに大きな御利益をいただいて、尚一層喜びを増して信心も増進していく。
反対に「あたりまえ」と考えてしまうと、「ご信心しても大して良いことはない」などと不平をもらし、信心は低下していく。
佛立信者は「おかげさまで」と、信心増進のサイクルに乗ることが大切である。