米アイオワ州立大学のダグラス・ジェンタイル教授らが2019年に行った研究が興味深い。
496人の大学生を4つのグループに分けて12分間大学構内を歩いてもらい、すれ違う人に対してグループ毎に異なることを心で考えてもらった。
その中で、自分との比較や優劣を考えた他のグループよりも
「その人が幸せになってほしいと願った」
グループのメンバーが、散歩後に最も幸福度が高くなったことが判った。しかも被験者個人の特徴や性格、能力などの差が結果に影響を及ぼさなかったという。
さらに、米ヒューストン大学のラッド博士らが2014年に行った研究によれば、利他的な行為の中でも「平和を祈る」「社会貢献をする」といった抽象的な目標の行動よりも、
「他人を笑顔にする」
「リサイクルの量を増やす」
などの
より具体的で実行に移しやすい行動をとった人の方が、幸福度が高い
という結果が出でいる。
佛立信者が行う菩薩行が、相手だけでなく自分をも幸福にしてくれる行為だということを、科学が証明してくれたのである。