本年も「寒修行」が始まります

 1月6日より令和4年度「寒修行参詣」が始まりました。本年は、YouTubeでもライブ配信させていただきます。

 日蓮聖人は、法華経の教えを末法という時代にお弘めになるにあたり、その法華経に記された予言通り様々な迫害に遭われました。その中でも最大の御法難は極寒の地、佐渡への流罪でした。

 生きては帰れぬとの想いから、寒風吹き込むあばら家のなかで日蓮聖人は『観心本尊抄』『開目抄』『如説修行抄』をはじめ、重要なお書きものをご執筆され、後世に正しい仏法をお残しになられる準備をされます。そのご苦労のおかけで、私たち本門佛立宗のご信者は正しい御題目のご信心をこんにち受け継がせていただいているのです。

 その多大なるご苦労をお偲びし、毎年1月6日から2月5日までの1ヵ月間、年で一番寒いこの時期にご信者はみな朝参詣に励みます。これを「寒修行(かんしゅぎょう)」または「寒参詣」といいます。一年の最初の、寒さの厳しい時期に朝参詣に励むことによって、己の信心前を磨き、その功徳によってその一年の諸々の祈願を成就していただくのです。

 この寒修行中、全国寺院では共通の御法門が説かれ、皆で同じテーマにそって信心を学び、互いに励まし合って、信者として自らを成長させる期間でもあります。是非とも誘い合って参詣させていただきましょう。

 なお、寒修行中、多くのお寺ではご信者が当番制で参詣者に対し朝ご飯の御供養を振る舞います。これも佐渡の流罪中、日蓮聖人に対し現地のご信者がいつも御供養をされていたことに由来します(現在はコロナ禍の為、清風寺では御供養の提供は自粛させていただいております)。

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