すぐ動いて、失敗をしよう

令和7年10月 池本良説〈仏教のおはなし〉「『1人』が『150人』を救う」本門佛立宗 清風寺

 お互い凡夫は別名「言い訳の天才」といわれ、なかなか行動を起こさない。御宝前では毎日「願わくは信心改良……」と言上しているのにだ。

 世の中の成功者たちの特徴を見ると「改良」は、今この瞬間に断行しなければならないことがよく分かる。

 成功者の特徴として、まず何より

「すぐに行動する」

ことが挙げられる。

 ゆえにとてつもなく「行動量が多い」のだ。

 その分「失敗が多い」が、そこから学ぶ経験値も多い。

 だからこそ、何かが上手く行かなくなったら「見切るのが早い」のである。

 つまり、自ら間違いに気づきやすくなり、改良・成長のスピードが誰よりも速いのだ。

 開導聖人は妙楽大師のお言葉を引用されて

「新帰入の初心の御人を深切におそだて被下候。弘通の道は是が第一肝心に候

(佛立開導日扇聖人 御指南)

と御指南下されている。

 頑なに間違った信心を続けても功徳は積めず、時間の無駄に終わる。

 成長を続ける信者と、ずっと足踏みしている信者との違い、それは「改良を即座に断行する」かどうかだ。

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