簡単に言うとこんなお話
信仰嫌いだった兄が急にご信心に興味を持ち始める
私の兄、広伸がいただいたご利益についてお話させていただきたいと思います。
兄は、7、8前より腰痛・頚椎変形症を発症し、外出することも少なくなりました。同居の母と話す以外に会話を交わすことも少なってきたため、私も休日は出来るだけ実家へ行き兄と会話を交わすようにしておりました。
平成30年の3月末、兄と会話する機会がもっと増えればと思い、「頚椎症が良くなるようにと、お寺にご祈願にしに行ったり、御講(信者宅での小規模法要)にお参りして仏教のお話など聴いてみない?」と、清風寺でのご信心をすすめてみたところ、今まで強く拒否していた兄が、「そうやな、真理子に任すわ」と言ってくれ、共に清風寺でご信心をさせていただくことになりました。
5月に入り、ペンダント型の懐中御本尊をお寺から授かりました。当初、兄は身につけることを拒んでいましたので、普段は家の中のいつも座っている席の正面におまつりさせて頂き、兄には「毎日できるだけこの御本尊に向かって御題目を唱えてくださいね」とだけ伝えました。
兄が行方不明から無事帰宅。ところが今度は緊急搬送
私は仕事の帰りに実家へ立ち寄り、二人と会話を交わす毎日を送っておりました。5月16日、仕事が休みだったので、午後から実家へ行き母と部屋の片付けなどを行っていたところ、夕方16:30に兄が「阿倍野のドコモショップヘ言ってくる」と言いだし、出かけようとしました。以前から母が携帯電話をスマートフォンに変更したいと話していたので、費用等の確認に行くようでしたが、阿倍野キューズモールにあるドコモショップは私の足でも徒歩で20分ほどかかりますので、腰痛もちの兄なら倍の時間はかかるだろうと思い、やめるように言いましたが聞かず、兄はそのまま出かけていきました。ところが19時を過ぎても兄は帰宅せず、「きっとショップが混んでいるのかな」と母と話し、私は自宅へ戻ることにしました。
20時半ごろ、母へ電話確認をしましたが兄はまだ帰宅していない状況。心配になり、再度実家へ出向きました。母が兄の携帯へ何度も連絡入れたそうですが、出ないとのことでした。携帯へ随時電話をかけましたがでません。過去には父親が脳出血で倒れ、救急搬送された事があったので心配になり、21時半から自転車で自宅から阿倍野までと、キューズモール周辺の歩いている可能性のある路を探しまわりました。私は気が付くと、自転車で走り周りながら自然とお題目を唱えてました。1時間半程かけて兄を探しましたが見つからず、私は一端実家へ戻りました。真夜中の12時を過ぎたため、母と一緒に天王寺警察へ行き、捜索願いを出して再度実家へ戻りました。
翌朝6時になっても兄からは連絡もなく、実家へも戻って来ませんでした。私は仕事があるため自宅へ戻り、朝一番の御宝前のお掃除などを行っていたところ、7時半ごろに母から電話があり、兄が無事に見つかって阿倍野警察のソファで休ませてもらっているとのこと。私は一安心し、仕事へ出かけました。
ところが11時過ぎ、いつもなら全く見もしない自分の携帯のメールが気になりチェックしてみると、母から「兄が浴槽で動けなくなり、救急搬送・緊急手術が始まったので、すぐに病院へ来てほしい」と連絡がはいっていたのです。とにかく仕事を出来るところまでまとめて他のスタッフヘ引継ぎし、仕事を早退して大阪警察病院へ向かいました。
硬膜下血腫の緊急手術、後遺症もなく無事回復へ
手術待合室で待機している母と13時に合流。母の話では、兄は帰宅時に異常な発汗、失禁等があったため、9時ごろお風呂に入ってもらったそうなのですが、兄の行動が気になり入浴中に浴室を覗いたところ、浴槽内で口まで湯船に沈みかけている姿を見つけ、湯船から出るように声をかけたそうです。意識はあるのですが左腕と両足に力が入らない状態だったので、急いで浴槽の湯を抜いて救急車を呼んだそうです。
近隣のNTT西日本病院へ搬送され、検査の結果、脳の「硬膜下血腫」と診断されたのですが、NTT病院には脳外科医がいないため緊急手術が出来ないとのことで、すぐに近隣の大阪警察病院へ転送。11時頃から緊急手術が始まったそうです。3時間半後に手術は無事j終了。担当医師の説明では、右側硬膜下血腫で右脳の半分近くまで血腫が脳を圧迫していたそうですが、血腫はすべて除去できたそうです。後遺症(言語、半身麻痺等)については本人の意識が戻るまでは判らないとの事で、集中治療室に入院となりました。
教区長のご奉公をされているご信者の中森さんへすぐにメールで詳細を報告すると、翌日から早速当病平癒のご祈願をお寺であげてくださりました。その後、私は毎朝お寺へ祈願参詣させていただき、私が所属する南教区のご信者の皆さんも、自宅の御宝前で各自ご祈願をしてくださいました。そのおかげをいただいて、4日後には兄の意識が戻り、人口呼吸器が外されました。目を覚まして10分もしないうちに看護婦さんに「どこの病院ですか?」と尋ねたそうです。両手足もしっかりと動き、麻痺の箇所も全くありませんでした。
ご信心を始めて、さっそく御題目の不思議なお力を実感した兄
後日、阿倍野警察へ行き5月16日のことを確認したところ、私が御題目をお唱えしながら自転車で兄を探しまわっていた頃に、阿倍野地下センター街のとあるお店から「椅子から何度も転げ落ちて様子がおかしい人がいる」と通報あり無事に保護されたそうです。本人の意志で警察署のソファーで休み、翌朝に自分で帰ったとのことでした。
意識が戻った翌日から一般病棟に移動し、歩行リハビリ開始。食事も普通に食べられるようになり、2週間後に退院となりました。兄は本当に大きなご利益をいただいたと私は感激し、兄の退院前にはお寺に朝参りし、無事退院の御礼を御住職に言上していただきました。
6月4日の退院の日、兄は自宅まで約20分の距離を、母と共に歩いて帰ってきました。自宅に着くと直にペンダントの懐中御本尊を手にとり、「これからはいつも身につけておく」と言って、その場で懐中御本尊を自ら首にかけました。
以後、体調不良もなく、運動のために1日1回は買い物へ出かけております。今回いただいたこの大きなご利益を忘れることなく、いつまでも感謝の気持ちでご信心になお一層、励まさせていただきたいと思います。ありがとうございました。